住まいの確保すら難しい生活困窮者への支援（社会福祉法人 聖光会）

・満室が続く中、毎日のように入居相談や生活相談（20代～90代の方）があり、特に緊急性が高い場合は放っておくわけにはいかない為、住まいの確保や生活支援をしている。

・上記のような対応をしている住宅要配慮者は、現在17名おられ、その中で4名の方には就労支援を行っている。

・職員を増員し、1日3回の食事の際に安否確認を行い、また生活全般の相談・支援についても公益活動として行なっている。

・当施設は自治会として活動しており、地域の連合自治会にも加盟している。連合自治会役員会や地域ケア会議等にも参加し、地域行事の運営や、地域の抱える問題に寄与している。相談者や連携している機関、事業所としては、包括支援センター、居宅介護支援事業所（ケアマネ）、社会福祉協議会（岩国市、東部、山口県）、社会課、介護保険課、長寿社会課、高齢者支援課、病院、刑務所、他の入所施設、不動産業者等がある。

【取組による主な成果】

・居住支援によって住所が取れたことで、生活保護の申請ができ、生活基盤や体調が整うことで就労や社会復帰につながった。　　　　　

・年金が少なく高齢ということもあり住まいの確保ができなかった方が、居住支援にて住まいを確保でき、生活保護は受けたくないとの意向で、本人のできる範囲で就労をしてもらった。→公費である生活保護を受けず、かつ就労をすることで健康的な生活につながっている。

・体調不良の早期発見や早期の受診対応で介護・医療の予防につながっている。

・当事者はもちろんの事、当事者を取り巻く家族や支援者の不安や負担の軽減につながっている。

・適宜個人の状況に応じたフォーマルサービスにつなげ、掘り下げていく中で、インフォーマルサービスにつながっている。

【今後の課題・展望】

・多様化してきているニーズに、既存の社会資源では対応出来ない事も多くあり、近年では社会資源の開発に尽力している。今後は集合住宅の建設等でさらなる住まいの確保をしながら、その近辺に商業施設や病院等を併設するよう働きかけ、コンパクトシティ化を目指す。

【法人紹介】

◯所在地　山口県岩国市横山3丁目4-7

◯主な事業　軽費老人ホーム、居宅介護支援事業所、企業主導型認定保育園